bootrecコマンドの概要
bootrec は Windows の起動に関する問題を修復するために提供されているコマンドラインユーティリティです。Windows の回復環境(WinRE)から実行でき、起動セクターやブート構成データ(BCD)の破損や不整合を迅速に修復することができます。
代表的なサブコマンド
- /FixMbr:マスターブートレコード(MBR)を再作成し、破損した MBR を修復します。
- /FixBoot:ブートセクターを再作成し、起動可能なシステムパーティションのブートローダーを修復します。
- /Scanos:すべてのディスクをスキャンし、起動可能な Windows インストールを検出します。
- /RebuildBcd:検出された Windows インストールに対して、ブート構成データ(BCD)ストアを再構築します。
実際の使用例
以下は、Windows の回復環境で最も一般的に使用される手順です。
1. 回復環境へアクセス
PC を起動し、F8 またはインストールメディアから「コンピューターの修復」を選択します。
2. コマンドプロンプトを開く
「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」の順に進みます。
3. bootrec コマンドを実行
bootrec /fixmbr
MBR が破損している場合は上記を実行します。
bootrec /fixboot
ブートセクターが破損している場合に使用します。
bootrec /scanos
システムが起動ディスクを認識できない場合、インストールされた Windows を検出します。
bootrec /rebuildbcd
検出された Windows のエントリを BCD に再登録します。
使用時の注意点
- BIOS と UEFI の違いに注意してください。UEFI 環境では bootrec /fixboot が失敗することがあります。その場合は
bcdbootコマンドを併用します。 - 重要なデータは事前にバックアップしておくことを推奨します。MBR や BCD の書き換えはディスク構成に影響を与える可能性があります。
- 複数の Windows がインストールされている環境では、/rebuildbcd 実行後にブートメニューが期待通りに表示されないことがあります。その際は
bcdeditで手動調整が必要です。
まとめ
bootrec コマンドは Windows の起動トラブルを迅速に診断・修復できる強力なツールです。正しい手順と注意点を守りながら使用すれば、OS が起動しなくなった状況から復旧できる可能性が高まります。