概要
pvsはLinuxのLogical Volume Manager(LVM)で物理ボリューム(Physical Volume)の一覧や詳細情報を表示するコマンドです。システム上のディスクやパーティションがどのようにLVMに組み込まれているかを把握する際に頻繁に利用されます。
基本的な使い方
最もシンプルな形はオプションなしで実行するだけです。
pvs
実行すると、デフォルトで以下のようなカラムが表示されます。
- PV(Physical Volume)の名前
- VG(Volume Group)名
- PVのサイズ
- 使用済みサイズと空きサイズ
- 属性情報
主なオプション
- -a, –all:すべての属性と隠し情報を表示
- -o, –options:表示するカラムを指定(例:
-o pv_name,vg_name,pv_size) - -S, –select:条件でフィルタリング(例:
-S 'vg_name=myvg') - -t, –noheadings:ヘッダー行を省略
- -e, –separator:出力区切り文字を変更(CSV形式に便利)
実際の使用例
1. 基本情報の確認
pvs
2. カラムを絞り込む
pvs -o pv_name,vg_name,pv_size,pe_count
3. 特定のVGだけを表示
pvs -S 'vg_name=vg_data'
4. CSV形式で出力して他ツールに渡す
pvs -o pv_name,vg_name,pv_size --separator ',' -t
注意点
- pvsは読み取り専用コマンドです。実際にデバイスを変更する操作は別のコマンド(pvcreate, pvremoveなど)で行います。
- 大規模環境で大量のPVがある場合、出力が多くなるため
-tや-Sで絞り込むと見やすくなります。 - カスタムカラムを指定する際は、カラム名は
man pvsの「DISPLAY columns」セクションで確認してください。
まとめ
pvsはLVM管理において「現状把握」の第一歩となるコマンドです。基本的な表示に加えて、カラム指定やフィルタリング、CSV出力など柔軟なオプションが用意されているため、スクリプトや監視ツールでも活用しやすくなっています。実際の運用では、定期的にpvs出力を確認し、物理ボリュームの使用状況や余裕容量をチェックする習慣をつけると良いでしょう。