dfコマンドとは
df(disk free)は、ファイルシステムのディスク使用状況を表示する標準的なLinuxユーティリティです。システム管理者や開発者がディスク容量の監視・トラブルシューティングを行う際に頻繁に利用されます。
基本的な使い方
最もシンプルな形はオプションなしで実行するだけです。
df
実行結果は以下のようなカラムで構成されています。
- Filesystem – 対象のデバイスまたは仮想ファイルシステム名
- 1K-blocks – ファイルシステム全体のサイズ(1KB単位)
- Used – 使用済み容量
- Available – 空き容量
- Use% – 使用率(%)
- Mounted on – マウントポイント
よく使うオプション
-h(human readable)
サイズをKB/MB/GBなどの単位で見やすく表示します。
df -h
-T(ファイルシステムタイプ表示)
各行にファイルシステムの種類を付加します。
df -T
-i(inode 使用状況)
ディスク容量ではなく、inode の使用率を確認したいときに使用します。
df -i
–output(カスタム出力)
表示項目を選択的に指定できます。例えば、マウントポイントと使用率だけを表示したい場合は次のようにします。
df --output=target,pcent
実用的な使用例
- ディスク使用率が90%を超えるシステムを一括で検出
df -h | awk '$5+0 >= 90 {print $0}' - 特定のマウントポイントだけを確認
df -h /home - ネットワークファイルシステム(NFS)の使用状況をチェック
df -h -t nfs
注意点とベストプラクティス
- dfはカーネルが管理している情報を表示するため、実際の使用可能領域はOSが予約した領域(reserved blocks)を除いたものです。特にルートパーティションでは予約領域があるため、dfの空きが0%に近くてもシステムは動作を続けます。
- 仮想ファイルシステム(proc、sysfs、tmpfsなど)は容量が動的に変化します。dfの結果だけで容量不足と判定しないようにしましょう。
- 定期的にdfの出力をログに保存し、トレンド分析を行うと容量不足の予測が可能です。cron と組み合わせて以下のように取得できます。
*/30 * * * * /bin/df -h > /var/log/df_$(date +\%Y\%m\%d\%H\%M).log
まとめ
dfコマンドはLinuxにおけるディスク容量監視の要です。-h、-T、-i、–output といったオプションを組み合わせることで、必要な情報を簡潔に取得できます。日常的な運用からトラブル時の迅速な診断まで、dfの使いこなしはシステム管理の基本スキルと言えるでしょう。